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マザー!(2017年/アメリカ/121分)

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監督・脚本 ダーレン・アロノフスキー
出演 ジェニファー・ローレンス バビエル・バルデム エド・ハリス 他


★★★☆☆/3.80
客観指数 ★★★☆☆/3.11
(映画.COM-3.3/5、IMDb-6.7/10、ROTTEN TOMATOES-6.8/10、TSUTAYA DISCAS-2.62/5、YAHOO映画-2.88/5)
属性 サイコ スリラー 寓話 聖書


「ブラック・スワン」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督が、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー主演女優賞を受賞した若手実力派のジェニファー・ローレンスを主演に迎えて描くサイコミステリー。(映画.COMより)

創造は破壊から

いや、不安を描かせたら一級品だと思いました。この「D.I.Yで修理中の2人の愛の巣」に次々来訪者が現れ荒らされる、という「それだけはやめて!」みたいな不安及び不快感。『ブラック・スワン』の系譜の不安エンタメとも言うべき前半。いわゆる「生みの苦しみ」に対する流れは普遍性もあり楽しめました。
しかし問題は後半及び終盤にありまして、ハリウッドにおけるタブーを描いています。かつ聖書のメタファーからくる抽象的展開に置いてかれること必至でありまして、ちょっと勿体ない印象でした。

何故日本公開中止なのか(※ネタバレアリ!)

『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーの新作、しかも主演はジェニファー・ローレンス、助演にバビエル・バルデムのオスカーコンビのサイコ・スリラーが何故こんなにひっそりとレンタル・コーナーに並ぶことになったのか。
端的に、アメリカで大コケ、更には赤ん坊を殺した後群衆が食べる、その母親を集団リンチ、全体的に聖書のメタファーで分かりづらい、という理由によると思います。まあ、「面白かった」と満足して劇場を後にする人は極少数であるでしょう。

前半は面白い

僕の思うイイ映画の一要素なのですが、「キャラクターにムカつけるか」というのがあります。製作者側がムカつかせたい意図がある場合、やり過ぎるとむしろ清々しいですし、微妙すぎても伝わらない。この辺の「ムカつく」サジ加減が上手いと感嘆します。本作と一緒に見た『ゲット・アウト』もそうでしたが、このムカつくキャラのサジ加減が絶妙です。
僕なりに考えてみると、自分の悪さを自覚してる人間って大してムカつかないのですが、その辺に対して無自覚であるどころか善意と軽く錯覚しつつ、場の空気や立場などを利用しての横暴さが一番ムカつくのかなと。この「ムカつかせ」が上手いと最終局面でのカタルシスに直結しますのでココ大事なんですよ。本作はその「ムカつかせ」に成功しながらも、そこからの「スッキリ!」が無いので損してるなあと感じるんですよね。本作ではミシェル・ファイファーがソレです。まあ、バビエル・バルデムもそうなのですが。

メタファーについて

個人的に映画におけるメタファーって好きなんです。何か先の展開を匂わせる類のヤツです。しかし本作においては、バビエル・バルデム→神、ジェニファー・ローレンス→地球のメタファーということで、最終的にトンデモ系の展開になってるくんですよね。そうなる手前の、客人が勝手に壁を塗り始めるとか、記念にと物を盗み始めるとか、ギャグと紙一重の迷惑行為は楽しめたのですが、さすがに銃撃戦にまでなるとポカーンとせざるを得ない。監督の「無茶苦茶やってやるぜ」感が先行して、観客が楽しめないのです。
前半の「創造は破壊から生まれるんだ!」的な話で良かったのに。「聖書のメタファーで環境問題への関心を高めたかった」とか、そんなつまらないこと言わないでくれよアロノフスキーさん。って感じでした。

この「不安エンタメ」と「生みの苦しみ」シリーズは唯一無二の境地に近付いてると思うのですが。



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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : ダーレン・アロノフスキー監督

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