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インビテーション(2015年/アメリカ/100分)

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監督 カリン・クサマ
脚本 フィル・ヘイ マット・マンフレディ
音楽 セオドア・シャピロ
出演 ローガン・マーシャル=グリーン タミー・ブランチャード ミキール・ハースマン 他


★★★☆☆/3.9
客観指数 ★★★☆☆/3.16
(amazon-3.1/5、IMDb-6.7/10、ROTTEN TOMATOES-7.5/10、TSUTAYA DISCAS-2.67/5、YAHOO映画-2.95/5)
属性 ホラー カルト宗教 トラウマ


元妻からディナーに招かれた男の運命を、巧妙な伏線と予想を裏切る展開で描き、シッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリに輝いたシチュエーションスリラー。(映画.COMより)

キツイこととどう向き合いますか。

唐突ですがホラーにも2種類あると思ってます。
ひとつに、殺人鬼や状況などの「恐怖」先行型タイプ(『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』など)。オマケとして人間関係やテーマが付随します。
もうひとつが「テーマ」先行型タイプ(『フリア』や『ファウンド』など)。描きたいテーマがあって、その成り行きとして殺人などのホラー・スリラーが付随します。

本作は典型的な「テーマ」先行型でして、こと日本人が洋画ホラーに期待するのは「恐怖」先行型。さらに言えば、グロやスプラッタ、バイオレンス描写な訳です。なので、この「テーマ」先行型も宣伝方法は「恐怖」先行型寄りになります。本作で言えば『衝撃のラスト』という謳い文句がソレでして、かなり視聴者の印象をミスリードしています。

確かに、その方が手に取ってもらう確率は上がると思うのですが、実際視聴してのギャップから不当にその作品の評価が下がってしまう気がします。僕は、今回何でリストに入れたのかも忘れた状態で(ツタヤ・ディスカス)届いたので、かなりニュートラルな状態で観れたのがプラスでした。

カルト!

ということで、「誰コレ?」「何コレ?」という状態の序盤。ザックリ言えば過去に「何か」があり離婚に至った元妻から、昔の仲間を集めてのパーティーのご招待。お互い新しいパートナーを連れての参加であり、会場は主人公にとっては元自宅であるようです。
この「何か」がフラッシュバックと共に徐々に明らかになっていく訳ですが、この辺の過去との向き合い方というものがこの作品のテーマなんじゃないかと思います。
パーティーは和やかに進みますが、知らないオッサンや謎のルームメイトが参加しだし、変な空気が流れだします。
ある種の同調圧力というか、パーティーの雰囲気を壊さないように配慮しつつも流れる微妙な空気とか凄く出てますし、鋭い観察眼を持った主人公が唯一苦言を呈していく展開も好きです。その主人公もどうやらまともではないらしい。

「あれ以来死を待っている」という主人公と、「私は今幸せなの」という元妻。その元妻のパートナーが皆にビデオを見せ、「告白ゲーム」でオッサンが衝撃の独白をすることで、主人公は不信感を爆発させるが…。

どっちなのか

『エクス・マキナ』でもそうでしたが、ある程度作り手が意識的に「こっちのルートもあるし、こっちのルートもあるよ」という2択を提示してくれる映画好きですね。その2択を提示しといて、「実はそうじゃないよ」とか裏の手を出してくれると更に上がりますけど。

さて、本作のテーマですが要は「自分の処理能力/許容量を超える出来事に対し、どう向き合うか」だと思うんです。ここに興味が湧かないと本作はイマイチピンと来ないのかもしれません。以下に、僕が考える対処パターンを記します。

①自殺
最もシンプルなのがコレでしょう。最も安易であるが、最もハードな選択でもあります。

②ドラッグ&セックス
アメリカ的ではありますが、一時的な刺激で神経を麻痺させるヤツです。しかしながらコレを選択できるキャラ、出来ないキャラがありそうではあります。

③宗教及び信仰
占いなどもそうですが、唯物的に絶望した場合、神的なモノに頼りたくなる訳です。一般的には敬遠されますが、キツイ人生を送ってる人間には神にすがりたくなる気持ちも理解出来るハズ。

④時間による解決
コレはただ癒えるまで待つ、という方法であり、方法と呼べるものでもありません。が、これが最も「向き合ってる」ような気もします。

⑤その他
例えば「自分を変えてポジティブに生きる」だとか、その手の選択が出来るということはそもそも『自分の処理能力/許容量』を超えてないんじゃないか、という気がして最初から除外していた⑤なのですが、「乗り越えて前進する」という強い人間もいることでしょう。

そして本作での各キャラが選択する方法とはなんなのか。その辺の交錯する思惑がとても面白かったです。
「血みどろの殺し合いが見たいんだ!その他はちゃっちゃとやってくれ!」という人には全くオススメ出来ませんが、『カルト宗教』、『死への渇望』、『トラウマ』とかこの辺のワードにグッとくる人にはオススメしますね。




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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : ホラー スリラー カルト宗教

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No Reason To Live But We Like It That Way. (生きてる意味なんかわからないけど、それでいいっしょ) by Bloodhound Gang 最近全然映画を観なくなったしがないブルーカラー。

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