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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年/アメリカ/120分)

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監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ニコラス・ヒアコボーネ アレクサンダー・ディネラリス・Jr. アルマンド・ボー
音楽 アントニオ・サンチェス
出演 マイケル・キートン ザック・ガリフィアナキス エドワード・ノートン 他


ベースメント指数 ★★★☆☆/3.26
客観指数 ★★★☆☆/3.61
(amazon-3.6/5、IMDb-7.8/10、ROTTEN TOMATOES-8.5/10、TSUTAYA DISCAS-2.89/5、YAHOO映画-3.45/5)
属性 ドラマ 
<ロッテン・トマトは高評価だが、全体的に突出したものではない。>


「バベル」「21グラム」など、シリアスな人間ドラマで高い評価を得ているメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督がダークファタジーに挑戦。第87回アカデミー賞では同年度最多タイの9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した。(映画.COMより)

クセ者イニャリトゥ

アカデミー賞受賞作ということですが、正直中盤寝ましたし、全部微妙でした。なるべく批判的なことばかり書かないようにしてるつもりなのですが、それでは毒にも薬にもならないなと思い、今回は毒にならせて頂きます。

イニャリトゥ監督の映画は『アモーレス・ペロス』『21g』『バベル』と見てますが、『アモーレス・ペロス』はまだとっつきやすいものの、全体的に全然キャッチーじゃないんですよね。どうキャッチーじゃないかといえば、僕の人生経験からどうしてみても抽出できないような感情ばかり扱っているからなのです。
『21g』では心臓移植された男、『バベル』では移民問題やら聾唖の親子と、僕と映画をつなぐフックがなさすぎるのです!本作に関しては、「ハリウッドでかつて大成功したが、落ち目の俳優の再起をかけた舞台演劇」。いや、分かんないって!
この俳優のチョイスも渋すぎる。『バットマン』といえば、最近ではクリストファー・ノーラン×クリスチャン・ベールの3部作ですが、それ以前のバットマンシリーズでバットマンを演じていたのが、マイケル・キートン。本作「元バードマン役」の主演です。31の僕ですらギリだと感じるので、20代が見ても尚更分からないでしょう。つまりは、もっと上の年代向けに作られてる気がします。せめてジャン・クロード・ヴァン・ダムとかスティーブン・セガールとかドルフ・ラングレンならキャッチーでした。かなり。

外枠映画

それら内容については、「内枠」とします。次は「外枠」について。いわば表現したいこと→内枠、表現方法・手法→外枠とします。
『21g』は時間軸が前後する特殊な映画でした。社会学者の宮台真司は、それを「リグレットを描いている」と評価しました。そして『バベル』も『アモーレス・ペロス』もマルチ・スレッド形式の群像劇。この外枠についても癖のある監督なんですよね。
本作といえばほぼ全編長回しワンカットに見せる演出と、ジャズドラムによるBGM。これで何を狙ったのかは分かりませんが、恐らく勝負の舞台に臨むまでの葛藤やらドタバタをノンストップで見せたかったのでしょう。しかし、です。そもそもこの俳優にもピンと来てないし、会話で実名ポンポン出す割りにエドワート・ノートンとか実名じゃないし、なんならマイケル・キートンもマイケル・キートンとして出た方がまだ良かったし、舞台演劇とか好きじゃないし、ハリウッドの転落人生とかピンとこないし…ノンストップで見せられても、感情が伴わない限りその効果は得られないんですよね。

ここまで書いて、この映画、かなり玄人好み、狭く深く好かれる作品なのではないでしょうか。しかしその狭く深くで賞を獲れるのがアカデミー賞なのでは。いやマッドマックスが絶賛されるのは分かります。アレはバカでもインテリでも関係なく楽しめる娯楽作でした。しかし本作はまあ一般層にはうけないのでは。少なくとも若年層に対する求心力は相当低いと感じます。

ラストについて ※以下ネタバレ

そしてラスト。「死ぬ気で何かをやる」コトが評価されるのなら分かりますが、「実際死のうとする」コトが評価されるというのは納得いかない。評価されずボロクソ言われたけど自分自身からは解放されました、なら分かりますよ。自殺するくらいの意気込みでやったら評価されたってのも分かりますよ。ただ、舞台で自殺しようとしてソレがスーパーリアリズムだってオカシイでしょ。何ラストだけキャッチーにしようとしてんですか、っていう。結局、この男は何を頑張ったんだろうっていう。そこがよく分からない。舞台での役と自分を重ね合わせてヤケクソさが暴走して、それ極まり自殺未遂。そしたら評価されて解放されました。コレまた転落するでしょっていう。
「生みの苦しみ」の類の葛藤を描くと、やはりラストは難しいですね。「自殺」という選択肢はしかし、その手の葛藤に対する解答としては安直であり、決してハッピーエンドたり得るものでは無いと僕は考えます。

正直アカデミー賞は映画選びにおいて全然アテにならないな、と感じる今日この頃でした。




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