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ハン・ゴンジュ 17歳の涙(2013年/韓国/113分)

ハン・ゴンジュ_ポスター
監督・脚本 イ・スジン
音楽 キム・テソン
出演 チョン・ウヒ チョン・インソン キム・ソヨン 他


ベースメント指数 ★★★☆☆/3.63
客観指数 ★★★☆☆/3.45
(amazon-×、IMDb-7.5/10、ROTTEN TOMATOES-×、TSUTAYA DISCAS-2.79/5、YAHOO映画-3.83/5)
属性 ドラマ
<総じて評価高め>


普通の女子高生ハン・ゴンジュは、ある事件に巻き込まれたことをきっかけに転校を余儀なくされる。絶望の淵に立たされながらも、新しい友だちとの触れあいや大好きな歌を通して少しずつ笑顔を取り戻していくゴンジュだったが、前の学校の親たちが彼女の前に現われたことで状況が一変する。(映画.COMより)

事後の苦悩

韓国で実際に起きた密陽女子中学生集団性暴行事件を元にした映画。
僕は、その『41人による性暴行』に興味があったのですが、というのも41人というと一クラスくらいの人数じゃないですか。なので教室にてクラス全員でレイプしたのかなあなどと思っていたのですが、そういうことではなく弱みを握られた女子学生が代わる代わるレイプされた、ということらしいです。映画だとまた違っていて、事件そのものは回想でチラチラ挟まれる程度です。映画だと明らか41人もいないですね。

gggggggg1.jpg

この映画の作りなのですが、リアルタイムで追っていくモノではなく、事件後、被害者の学生が転校するところから始まります。その少女が心を閉ざしながらも、徐々に笑顔と学校生活を取り戻していく様子が描かれます。つまりは、この映画の描きたいことって『集団性暴行』の部分ではなく、その被害者であるはずの彼女が経験する不条理や、適切な対処が行われない場合の最悪のケースを提示したいのかな、と感じます。

善意という名のお節介

ネット上のレビューを見てると、「大人たちが最悪」という意見が多かったのですが、実際決定打となってるのは大人たちではなく、「善意のつもりで成されたお節介」に感じます。そもそもレイプされるきっかけとなったのは、いじめられてる友人のドンユンを助けようとしたからですし、最後ゴンジュが追い詰められるのは、ゴンジュを歌手にしようという「善意」で友人が彼女の顔をネットにアップしたからであります。大人たちに関してはラストの彼等と父親を除けば「あんなもんじゃないか」としか思いませんでした(多少薄情に感じたとしても)。

要は一方的な善意は相手にとっちゃ迷惑かもよ、というようなメッセージです。かつ、手を差し伸べるなら途中で離すな、て感じですかね。ゴンジュの周囲の人々は、一番彼女が追い詰められた時、最後の最後に「お手上げ」状態になってます。そんな半端な善意はオナニーと変わらないんだぜ、みたいなパンチは打ってる気がするんですよねえ。この監督。

ラスト

あと個人的に良かったのは『声』の部分。彼女が一人で歌う姿を見て、アカペラ部の面々は「辛い経験をしないとあんなキレイな声は出ない」と言います。実際人生経験で声が変わるのかは分かりませんが、口調とか声色は確かに変わるのではないでしょうか。この辺のエピソードで思い出されるのがI WISHでブレイクした川嶋あいであり、ラストを見る限りハン・ゴンジュもそういった夢を持っていたのだなと分かります。彼女が歌手になるのを後押しする友人を煙たがり、ネットにホームページを作られたのを拒絶し…といった行為は恐らくは「顔バレ」することで面倒に巻き込まれることを知っていたからなのでしょう。

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あと今思い出しましたが、「歌手を目指すべきだ」と慕う友人をゴンジュが拒否する場面で、転校して間もない校内で友人と別方向に歩き出すゴンジュに「そっちに出口はないよ。」と友人が指摘するところが結構好きでした。この友人、結構好感が持てまして、ラストの後どういう反応を見せたのか、を描いて欲しかったですね。映画的にどうとかではなく、僕が見たかっただけなのですが。

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そんな感じで、性暴行が衝撃的というような作品ではなく、被害者のその後や韓国社会の持つ問題を描いてるのだと思われます。個人的に映画内で「あまり喋らない女性」って可愛く見えるんですよね。それは言葉より非言語的コミュニケーションの方が可愛く映るからではないか、と分析してますが劇中のハン・ゴンジュはそんな感じです。キム・ギドク監督もその非言語部分を重視してるので好きだったりしますが、邦画でこのテイストはほとんど感じたことがないです(本番映画として有名な『たまもの』くらいか)。なのでその辺が好きな人にもオススメ。逆に性描写を求めてる人にはオススメ出来ません。




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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

tag : 韓国 実話ベース

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